マンション管理会社に求められているもの、それは提案力である。マンションのことを一番よく知っているのは管理会社だからである。
改善点、問題点というのは、どのマンションにも必ずある。だが、実際にはこの提案が十分になされていない。
そもそもマンション管理士が創設されたのは、それを補うためである。管理会社の多くはマンション管理士を煙たい存在だと思っている。これは管理組合を支援するNPO法人も同じである。なぜなら、自分たちができないマンションの改善点や問題点を指摘されるのが嫌だからである。
マンション管理会社が誕生して半世紀が経つ、この長い歴史の中でマンションのことよりも自分達の儲けのことしか考えてこなかったから、間違いだらけのマンション管理が形成された。
管理会社はマンションの改善点、問題点を誰よりも熟知している。だが、色んな思惑やしがらみがあるから、結果として多くの問題を棚上げにしてきた。
思惑とは、管理組合を商売として利用することを意味する。しがらみとは、デべロッパーの立場を優先することを意味する。
管理組合を擁護する者などいない。だからNPO法人やマンション管理士が生まれた。だが、その当人たちが本当に管理組合側に立てるのか、当事者である管理組合、そして業界関係者から色んな情報を知り得る中で疑問に思うことが多々ある。
ここでは敢えて語るまい。
自分たちのマンションのことは、自分たちで考える、最後はそこに行き着くだろう。