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語り

町の電器屋から学べること!

2017年6月17日

 

町中にある電器屋、年々減少しているのだが、その背景には経営者の高齢化による廃業、後継者不足がその要因と言われている。

一方、家電販売で勢いを増しているのがネット通販だ。以前は大型家電量販店が全国展開に拍車をかけていたのだが、今では店舗数が多すぎて飽和状態に陥っている。

よく考えてみると、そんな時代背景の渦中に町の電器屋は生き残っている。品揃え、価格の安さもネット通販・家電量販店には敵わないはずなのに淘汰されずに生き残っているのだ。

どうして町の電器屋が淘汰されずに生き残っているのか、その理由を知れば、今の私たちの考え方も少し変わるかも知れない。

これは、マンション管理会社のサービスにも言えることなので記事として綴りたい。

 

付加価値サービス

町の電器屋は、地元に根付いた地域密着型の商売を行っている。価格はネット通販・家電量販店に比べると確かに高いのだが、それを補うだけの付加価値サービスを提供しようと努力している。

店内に並ぶ家電商品を自分の子供のように考えている。このように書くと大袈裟に思えるが、それに似た思い入れが見受けられる。

だから、家電品を購入してもらったお客に対し、購入後も親身になって対応してくれる。ゆりかごから墓場まで、この言葉がしっくりくる。

購入した商品を自宅に届けた際に、直ぐに使えるように接続してもらえるし、商品の説明などを丁寧に教えてくれる。また、故障した時にはすぐに駆けつけてくれる。

常にお客が困らないように対応してくれるのが町の電器屋の利点だ。お客は商品だけを買うのではない。商品と一緒に安心という付加価値サービスを買っている。だからネット通販・家電量販店の価格に惑わされない。例えそれが高くてもそれに見合うだけのサービスがあるからそこで家電品を購入する。

最近の家電品は機能が色々と備わっているから、お年寄りにとっては使いづらいことが多い。その時に親身なって相談にも乗ってくれる。場合によっては自宅に立ち寄ってもらえる。これぞ地域密着型の商売の神髄であろう。



私の生まれ故郷(田舎)にある電器屋は、私の幼少期から40年経った今でも経営が続いている。田舎には両親が暮らしているのだが、家電品はずっとその電器屋から購入している。

少し前に私が実家に帰ったときの話になるが、台所の炊飯器を置いている後ろの壁に大きめのメモ用紙が貼られていて、手書きで炊飯器の操作方法の手順が書かれていた。

親に聞いてみると電器屋さんが書いてくれたそうだ。そしてテレビを買ったときに、今のリモコンはボタン数が多くボタンが小さいから使いづらいだろうと、シンプルリモコン(大きなボタンで押しやすい)をサービスしてくれたそうだ。そんな話を誇らしげに聞かされた(笑)。

 

電話をすれば、高い箇所に付いている蛍光灯や電球の交換もすぐに駆けつけてくれるそうだ。

私は両親の傍に居てやれないが、このような話を聞くと安心というよりも感謝の気持ちが絶えない。

電器屋というのは、必要としている人(固定顧客)が居るから経営が成り立っていると思う。

両親の話を聞いて気付かされたことがある。お年寄りの目線で考えることも大切だということ。少し腰を低くして周りを見渡すと不便に感じることが意外とたくさんあることに気付く。

マンションの掲示板もそのひとつである。高い位置に掲示物を貼ると特に女性のお年寄りは読みにくいだろう。

他にも目線を変えるだけで色んな光景が見えてきたり、普段感じることのない物事が見えてくるかも知れない。相手の目線に合せる、きっとそれは思いやりに繋がるだろう。

 

 


 



-語り

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