いよいよ今年10月1日から消費税が10%に引き上げられます。わずか2%とはいえ、大きな買い物とか継続的に課税されるサービスは、負担が大きなものになります。
マンション管理組合においては、共用部の保険料の大幅な値上げと重なり、消費税の引き上げで更に金銭的な負担が増えます。
管理組合によっては、一般会計(管理費会計)が赤字に転落し、それを補うために管理費の引き上げを余儀なくされるケースが出てくると思います。
今回のように支出に大きな変動が生じた際は、自分たちで収支状況を確認することが肝要です。管理組合にとってネガティブなことは、管理会社は積極的に報告したり説明したりしませんからね。
「一般会計が赤字に陥ります」「管理費の引き上げが必要です」を言えないのは、「管理委託料を下げろ!」と言われるのを恐れているからですね。
国民にとってネガティブなことを政治家が口にしないのと同じです。
決算報告書の落とし穴
一般会計においては、前期繰越金を除外した金額で収支バランスを確認しないと意味を成しません。前期繰越金を合算することで赤字が見えにくい、そこに落とし穴が存在します。
それと単年ではなく、長期的に収支を捉える必要があります。当期の支出には含まれない不定期な支出(排水管清掃、特殊建築物定期調査、連結送水管耐圧試験など)がありますから。
消費税の引き上げを機に、支出の見直しを行うことをおすすめします。意外と無駄なものにお金を支払っていたりもします。
小さな見直し(削減)でも継続すれば大きなものになります。