2019年10月にマンションの火災保険の改定が行われる予定です。2015年にも大幅な値上げが行われているため、これが決行されれば管理組合にとって更に負担増となります。
今回の改定では、全国平均で5%から9%引き上げとなる見込みで、大手4社の損害保険会社が値上げの方針を固めている旨の報道がありました。
昨年、大型台風や豪雨が相次ぎ、各社の保険金支払いが増加したため、料金改定で収益を改善する、これが値上げ理由になっていますが、今年10月には消費税増税が控えており、マンション管理組合にとってダブルパンチの痛手となります。
保険料の改定前の対策
現在管理組合が加入している保険の残りの契約期間にもよりますが、保険料の改定前に今の保険契約を解約して、新たに長期契約を結び直す方法が一般的に採られています。そうすることで保険料の値上げ対策を講じることが出来ます。
解約した場合は、残期間分の解約返戻金が管理組合に戻ってきます。解約返戻金については保険会社にお願いすれば前もって試算してもらえますので、確認されると良いです。そこで大きな損失は無いと思います。
今の保険契約の残期間が1年以上ある場合は、一度検討された方が宜しいかと思います。
長期契約は10年までとなっていますが、マンション管理組合が掛ける損害保険では、最長5年が一般的です。この期間についても保険会社に確認された方が良いです。
解約して新たに契約を結ぶ場合、現行の保険会社のみならず複数の保険会社から見積りを取り寄せることが重要です。保険会社毎に条件とか金額が異なりますし、事故等により保険が適用されたケースでは、同じ保険会社でも見積金額が異なることがあります。
少しでも負担を軽減する、これが対策の根幹になりますので、面倒なことかも知れませんが、一度検討してみてください。