そもそもマンションというのは、複数の世帯が同じひとつの屋根の下で暮らす住まい…
そこには他人という複数の相手がいるわけで、生活する上で何かとストレスを感じたり、自分の思い通りにはいかないことを少なからず経験するでしょう。
家族関係や友人関係、会社の人間関係にも同じことが言えます。
相手がいると気を遣うこともあるでしょうし、意見の食い違いが生じれば喧嘩することだってあります。これは個々の性格にもよりますが…
分譲マンションの管理は難しい、独りで管理するわけにはいきませんからね。
そこには色んな価値観や意見、性格があるので、物事の合意形成は本当に難しい。
住人の中には、身勝手な意見を口にされる方がいらっしゃいます。
おい、おい、それは違うでしょ!
本人にとってみれば、正論なのでしょうが、傍からみれば単なる我がまま発言、そんな風に思えたりもします。
文句ばかり飛び交うマンションでは、管理組合の役員の成り手はいなくなるどころか誰もが無関心に陥ります。
外でのストレスならまだしも、私生活というプライベートな時間にまで皆さんストレスを抱えたくありませんからね。
だから、多くのマンションでは面倒に思える管理を第三者である管理会社に委託しています。
私は長らく管理会社で働いてきましたが、そこで多くの不満の声を聞かされました。
なかには筋違いな文句を言われる方もいらっしゃいました。今だから言えますが、管理会社は何でも屋?、本当に勘違いをされている住人さんが多くて、だから管理会社の仕事(職業)は敬遠されるんです。管理員さんに対してもそうです。
対応が遅いだの、こうしてくれ、ああしてくれ…
過剰な要求というのは本当に多くて、本来やるべき仕事ができない…
だから、対応が遅くなる…
それが多くの管理会社が抱えている問題(苦悩)かと思います。
自分たちにできることは自分たちで行う的な発想が持てない…
これは、マンションの売り方に問題があると思えますし、実際に管理を受託してる管理会社が長い歴史のなかで、管理会社主導の管理を構築してきた悪しき行いの天罰だと思います。
結局のところ、管理会社は自分で自分の首を絞める結果を生んでしまったわけです。そこは自業自得です。
そんな管理会社もまた、マンション管理の在り方について不満を抱いているでしょうし、互いに相手が複数いるから、ストレスを感じることが多いと思います。
管理会社も仕事とはいえ、実際に業務にあたるのは人ですから、フロント担当者や管理員は個々に感情を持ち合わせています。
相手がいる以上、不満だらけのマンション管理はなくならないと思います。
そこを理解していないと、結局のところ、全てにおいて物事が上手くいきません。
相手に対して敬う心が大切…
行き着くところはそこだと思います。