マンション管理

マンション管理会社への期待|その裏側では…

2018年12月18日

 

マンション管理というのは、かなり広範囲に及ぶ。近年ではLED照明、電力の自由化に伴う節電提案、新4K・8K衛星放送、インスペクションなど、時代の変化による様々なものがマンション管理に加わる。

管理会社は専門外の知識、そして新たなものに対する知識レベルは低い。なので、机上の空論(上辺)だけの知識で逆に提案されると管理組合として正しい判断ができない。結果として、後にトラブルになったりもする。

マンションには色んな職業の方が住まれている。事案(分野)によっては管理会社よりも詳しい方が意外といらっしゃる。その方から知識を習得することができる。

浅はかな知識だけで物事の良し悪しを判断するのは危険である。マンション管理会社は新たに生じる分野に対して、必死になって調べたり、社内ミーティングなどで勉強会を開催し、知識を習得するのだが、どんなに机上で学んでも実務という経験には勝てない。

管理会社を頼るのは悪いことではないが、全てが正しいとは言えない。なので、そこに注意を払う必要があろう。

マンションの所有者の中にその分野に精通している有識者がいらっしゃれば、その人から知恵を借りる。理事会でも調べてみる。それと併せて管理会社の知識を参考にする。そうやって事案に対して取り組む。その考え方が大切に思える。

 

有識者を募ってもなかなか手を上げてくれない。そんな管理組合が多いのは世の常である。逆に物事が決まった後に有識者から意見や指摘が生じたりもする。結果として事案が先送りになったり、時間が余計に掛かる。だったら「最初に」って思う。

私が管理会社に勤めていたとき、得意分野ではないものは、必ず所有者の皆さんへ声掛けを行っていた。「知恵を貸してください」ってね。

意外と手を上げてくれて、その人から色んなことを学んだし、前向きで有意義な話し合いが持てた。

事案によっては、管理会社よりも身近にいらっしゃる所有者の方が詳しいってことがあるから、是非声掛けをしてほしい。前述の世の常があるけど「めげずに」である。

 


 

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 プロフィール

くるみ

くるみ

著者:kurumi

マンションデべロッパー、デべ系管理会社、建設会社勤務を経て、2004年に管理会社設立。
2017年に業界を離れ、今はフリーランスとして活動しています。
元業界人がマンション管理についてしがらみ抜きでガチで語っているので、是非読んでみてください。

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