近年、損保会社による相次ぐマンション総合保険の値上げ…
「おいおい2倍って!」
私の住んでいるマンションは今年で21年目を迎えるが、来年長期保険契約(5年契約)の満期を迎える。そこで契約先の保険会社(保険代理店)に確認してみると現行と同じ仕様で保険料が約2倍の値上がりになる(愕然)。
もっと細かく分析してみると新築時に支払っていた保険料の約3倍になる。
築20年(一部の損保会社では15年)を過ぎると大幅な値上げになるということは認識していたが、実際にこれらの数字を目の当たりにすると他人事ではなくなる。保険会社毎に保険料は異なるから、築20年を超えるマンションでは損保会社の比較は必須となろう。
業界3メガ損保の中に連なる損保会社5社から見積りを取り寄せる。えっ5社?って思われるかも知れないが、近年の値上げは異常とも思えるから慎重に検討された方が良いと思う。
特に日新火災海上保険㈱の「マンションドクター火災保険」はメンテナンス状況に応じて保険料の割引があるから、マンションによっては保険料が逆に下がることもあるだろう。
おそらく多くの管理会社はこの商品はまず提案しないだろう。というかできないと思う。なぜなら、多くの管理会社は日新火災海上保険㈱の代理店ではないし、関係書類の準備や診断に伴う立会など手間が増えるだけで、おまけに代理店手数料が入らない。管理会社にとっては「不都合な保険」ということだ。
なので、そこは管理組合、理事会、区分所有者が切り出すべき部分となろう。
保険料の値上げで苦悩を抱くのは管理組合である。逆に代理店である管理会社は保険料の値上げにより手数料が増えるから、ここでも利益相反の関係が付き纏う。