ここ6年の間に、マンションの保険料の値上げラッシュが続いています。
2014年 7月・・・・地震保険改定
2015年10月・・・・火災保険改定
2017年 1月・・・・地震保険改定(3段階1回目)
2019年 1月・・・・地震保険改定(3段階2回目)
2019年10月・・・・火災保険改定
直近では、2019年10月に火災保険改定に伴いマンション総合保険が値上げになりましたが、この6年間でかなり保険料が値上りしています。2021年1月に地震保険料の3段階3回目の値上げが予定されていますし、火災保険の料率についてもまた近いうちに改定がなされるようです。
保険料の値上げ前の対策として、多くの管理組合では安い料率のときに中途更改していると思います。そこでほっと一安心と思ったら大間違いです。
今回、マンション総合保険の満期後の注意点について、お伝えしたいと思います。
マンション総合保険の満期後に注意
保険料の値上げに伴い、安い料率のときに最長5年で契約されたマンションが多いのではないでしょうか。そこで、2015年10月の火災保険料の改定がなされる直前に中途更改されたマンションでは、2020年に満期を迎えます。
更に2019年10月の火災保険の改定がなされる直前に中途更改しているマンションでは、2014年に満期を迎えますよね。
2015年10月の直前に中途更改したままのマンションでは、2020年の更新のときに保険料がかなり値上げになっています。なぜなら、その間2回改定されているので、その分値上げ幅が大きくなります。
2019年10月の直前に中途更改しているマンションも同じことが言えます。2021年に火災保険改定がなされると満期までに2回改定がなされますよね。
満期後は改定された料率で保険料が算定され、そこで保険料が値上げになります。中途更改というのは先延ばしに過ぎませんし、保険料の支払いはずっと続くので、満期後の保険料に重点を置く必要があります。
これまで管理費会計が黒字だったのが赤字に転落することも起こり得ます。特に築年数の古いマンションでは、値上げ幅が大きくなっています。
それと、地震保険も2017年1月、2019年1月に2回改定されています。地域(都道府県)によっては、逆に料率が下がっているところもあるので一概に言えませんが、料率が上がった地域では、管理費会計の収支の試算は事前にされておかれた方が良いと思います。