マンション管理会社の必須の資格と言えば「管理業務主任者」。
この管理業務主任者は、マンション管理業務を行う上で欠かせない資格となる。
自分たちのマンションのフロント担当者がこの資格を持っているのかなんて、多くの方は気にも留めないだろう。
この資格は、合格率20%台の国家資格になるのだが、20%の合格率、人によっては低いと思われるかも知れないが、真面目に勉強すれば取得できるレベルだと思う。
私はこれまで多くのフロントマンと接してきたが、この資格を持たない人に共通することがある。それは仕事に対する熱意とか真剣さに欠けるという点だ。だから腰掛けの退職者に多い。中には5年10年経っても合格できない社員もいる。
マンション管理適正化法に規定された重要事項説明、管理事務の報告を行えるのは、この資格者に限られる。そこで資格を持たないフロント担当者の場合、資格を持った社員が代わりにこれらを行っている。
見方を変えれば、マンションのことを一番知るべきフロント担当者から説明や報告がなされず、マンションのことを理解していない代理人が場当たりに説明や報告を行うという情けない実態がそこで浮き彫りになる。
少し言い過ぎてしまったが、フロントマンの必須の資格と言われる所以は、そのことからも窺い知れるだろう。
自分たちのマンションのフロント担当者を人柄で選ぶことも大切であるが、管理のプロとして考えるのであれば、最低この資格は必須と言えよう。
これはフロント担当者に限ったことではない。上席者、経営陣にも言えることだ。
この資格を持たない上席者や経営陣から「資格を取りなさい!」って言われても、説得力に欠けるし、滑稽に思える。
ここまで書いて、私が無資格ならそれこそ説得力に欠けますよね。ちゃんとこの資格は持っています(笑)。