快適な暮らし、そして安心して暮らせる…
マンションの住まい方には、人ぞれぞれに理想があると思う。
でも実際に住んでみると、そこには色んな制約があったり、トラブルが待ち受けていたり、自分の理想とはほど遠い現実がそこにあったりもする。
マンション管理もまた、その在り方に関心を持てれば、そこに理想が生まれたりもする。
そして理想と現実、それに思い悩むこともあるだろう。
マンションの住まい方、マンション管理の在り方、いずれもそこには、色んな価値観を持たれた方が共に所有し、共に暮らしているから、人生と同じで、なかなか自分の思い通りにはいかない。
そこにマンション特有の難しさがある。
理想のマンション管理って
理想のマンション管理って、そこには大きく3つの理想がある。
所有者個人の理想
マンション管理に関心を持たれている方であれば、きっとそこに色んな考えや意見があると思う。
「こうあるべき」とか「そうなってほしい」とか…
率直に自分が思い描く理想…
管理組合の理想
管理組合の組織人として、客観的に捉えた理想、これが管理組合の理想となろう。
「管理組合としてこうすべき」とか「理事会としてこうすべき」とか…
管理組合を支援する第三者の理想
マンション管理に携わる管理会社、マンション管理士などが思い描くマンション管理の在り方である。
マンション管理の在り方とは、管理組合との接し方、提供するサービス(支援)の在り方、マンションの未来像のことである。
それぞれの理想が異なっていれば、そこに意見の食い違いが起きたり、物事が上手く行かなかったりする。逆に同じ理想を持つことができれば、共感がそこに生まれ、きっと物事は良い方向に進むだろう。
特に管理組合と第三者との関係においては、マンション管理を行う上で「共感し合う」、これが重要であり、課題とも言えるだろう。
管理会社を変更される際に、管理組合の皆さんは意識することもなく共通点を探していると思う。自分たちの理想と管理会社の理想、この共通点である。
でも現実として、自分たちの理想に管理会社が無理に合せているのが実情ではないだろうか。だから変更後にトラブルが起きる。
余談になるが、管理会社を変更される際に、管理組合が抱えている問題点を最初に候補先の管理会社に伝えることが多いと思うが、管理組合によってはプレゼン時に唐突にそれを質問されるケースがある。管理会社にとっては、予期せぬ質問になるからそこで管理会社の本質が見抜けたりもする。
管理組合を支援する第三者の理想は、見せかけだけの理想であってはならない。そしてブレない理想でなければならない。
互いの共通点を見つける。そこにはそれぞれの理想がある。