マンション管理の目的は、建物・付帯設備の健全化と長寿命化、そして安全性・快適性・利便性を追求する、これらが目的としてある。
その目的を達成させるために必要になってくるもの、それは「資金」「機関」「道具」「機能」「思考」「協力」の6つが挙げられる。
マンションの所有者の皆さんが毎月支払っている管理費、修繕積立金などの負担金がこの資金の財源となる。
マンションの所有者の皆さんで結成された管理組合、そして管理組合業務の執行機関となる理事会がこれに該当する。
マンション管理に関わる様々な情報、管理組合運営に欠かせない資料などがこれに該当する。
管理組合運営に関わる意思決定(総会・理事会)、管理組合内のコミュニケーションがこれに該当する。
マンション管理に対する思い入れ、工夫(アイデア)、先見性、問題意識などがこれに該当する。
マンションの所有者の皆さんの協力、そこに住まれる皆さんの協力、第三者となる管理会社、専門業者、マンション管理士などの協力を指す。
マンション管理には色んな要素がそこにあって、それぞれが上手くかみ合うことで、冒頭の目的を達成させることができる。
勝手ながら、個人的に考える「マンション管理の在り方」を綴ってみた。
普通、マンション管理の在り方なんて考える人、そうはいないだろう…(笑)。
もしかして変人…
企業において、経営管理のことを「マネージメント」と表現したりもするが、企業経営のマネージメントと管理組合運営のマネージメントというのは類似する点が多い。
企業経営のマネージメントでは、評価・分析・選択・改善・回避・統合・計画・調整・指揮・統制・組織化など様々な要素がそこに存在している。
このマネージメントの各要素は、管理組合運営においても大いに活用できる考え方ではないだろうか。
企業と管理組合はそれぞれに目的は異なるが、同じ組織として学べることは、積極的に取り入れるべきだと思う。
特に評価、分析、改善、回避、計画、調整といった要素は、管理組合には必須となろう。それを話し合うために総会、理事会という話し合いの場がある。
最近では、長期修繕計画を策定されているマンションが多い。だが、過去に行った修繕の実績をまとめた一覧表を作成しているマンションは少ない。
長期修繕計画には工事項目と年度毎の予算金額が計上されているのだが、これと同じように年度毎に実績金額が計上されている一覧表を作成しておくと、実際に行った工事項目、そして実施時期が把握できる。これにより計画と実績の差異が分かるし、比較しやすい。それに計画の見直しの際に役立つ。
前述の評価、分析、改善、計画、調整、これらの考え方を持つことで役立つ資料が作れたり、色んな工夫ができる。これはほんの一例に過ぎない。
マンション管理に興味を持てば、色んなことが見えてくる。興味を持つためには、「知る」そして「考える」は欠かせない。