マンションの情報誌、ネット情報を見ているとやたら目に付くのが資産価値という言葉だ。マンション管理会社のホームページでも資産価値というフレーズがよく用いられている。
そもそも資産価値とは何なのか?
一番分かりやすいのが、売買における成約価格、売却価格、査定価格、そして人に貸すときの家賃だ。これらは数字化された資産価値と言えよう。当然高いに越したことはない。
マンション管理の側面から見た資産価値というものがある。それは、マンションの手入れ状況(大規模修繕の実施など)、修繕積立金の貯蓄高、滞納率などが例として挙げられる。
管理費、修繕積立金の金額を見てマンションの良し悪しを判断している買い手も中にはいる。これは高ければ良いというものではない。
この資産価値というのは、第三者がそのマンションをどう評価するか、この評価に使用される言葉でもある。
今後、人口減少に伴い増加する空き家、マンションもこの空き家問題に直面する。買い手にとって魅力のないマンションはこれから空き家が増えるだろう。
私たちのマンションが第三者からどう評価されるのか、これを意識しなければいけない。住みやすいマンション、魅力あるマンションを管理組合(自分達)の手で作り上げていく、これが今後の課題となろう。