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▶ エレベーターリニューアル(全面改修)工事のポイント!前編
他メーカーの機種に変更できるの?
既設のエレベーターの機種を他のメーカーに変更できるの? 私の管理会社時代に管理組合の皆様からよく尋ねられた質問ですが、結論から言うと変更は可能です。ただし、改修費用が既設のメーカーよりも高くつくのが通例です。
メーカーの代表格と言えば、三菱、日立、東芝、日本オーチス、フジテックが挙げられます。
一方、メーカーに属さない独立系メンテナンス会社の中には、自社でエレベーター商品を取り扱っているところがあります。前述のメーカー5社と比較した場合、安価で機器の入れ替えが可能です。
エレベーターのリニューアルの際に、よく独立系の企業を引き合いに出されますが、これまでの実績(安心感など)を買われて既設のメーカーに発注されるケースが多いようです。
メーカーチェンジが割高になる理由
三菱のエレベーターを日立や東芝に変更する場合などメーカーを変える場合、なぜ改修費用が高くつくのでしょうか?
それは、建設時にどのエレベーターにするのか、それに基づいて設計されているからです。分かりやすく言うと、エレベーターシャフト(エレベーターの昇降路)の大きさは、エレベーターの各メーカーによって設計サイズが異りますから、メーカーをチェンジする場合、それに見合ったエレベーターに作り変える必要があります。なので、オーダー(特注)になるから高くつきます。
リニューアル費用を安くする方法
メーカーから最初に提出される見積書は定価で出してきます。それは後に値引き交渉があると考えての戦略?です。中には最初から値引きした金額で出されることもありますが、メーカーに直接工事を発注する場合は、値引き交渉は必ず行うようにしましょう。
他にも安くする方法があります。それは、マンションを建設した施工会社、地場の建設会社にエレベーターのリニューアル工事を依頼する方法です。スーパーゼネコンは断られるかも知れませんが、そちらルートで発注すると意外と安くなったりもします。これはかなりレアな情報かと思います。
マンションのエレベーターは新築時にはかなり安い価格で設置されています。エレベーターを格安で売って、毎月のメンテナンス料金で補う、これはリニューアルの場合においても少なからず同じことが言えると思います。
独立系の保守会社もエレベーターリニューアルを行いますが、冒頭のメーカー5社と比べるとかなり安価です。
エレベーターリニューアルには多額の費用が掛かるので、色んな情報を知ることで色んな選択肢が生まれます。この記事が少しでもお役に立てれば幸甚です。