新型コロナウィルスのオミクロン株の感染拡大が国内において懸念されていますが、米国では1月3日に一日の感染者100万人超えというニュースを知り、今後の感染拡大が心配です。
前回、分譲マンションの置き配の是非について、これをテーマに記事を書き綴りましたが、長引くコロナ禍において、置き配の在り方について管理組合内で討議する機会が増えていることと存じます。マンションによっては置き配を暗黙しているところもあるかも知れませんね。
私はマンションの置き配については容認派です。これはただ単に利便性の部分だけを考えての意見です。でも深堀りすると色んなことが見えてきます。なので検討の際は情報収集は欠かせません。
マンションにおける置き配の在り方について、一昨年、経済産業省と国土交通省からびっくりするような見解が出されました。
宅配物・生協配送・牛乳配達など、避難の支障とならない少量または小規模の私物を暫定的に置く場合は、長期放置や大量・乱雑な放置等を除き、社会通念上、法的問題にはならないと考えられる。
ここだけをみると、容認派にとっては都合の良い見解文に思えますが、置き配の是非をめぐっては、実際のところ色んな視点から考える必要があるように思えます。
この国の見解文を冷静にとらえると、誤解を招きかねない無責任すぎる見解だなって感じます。総務省消防庁の見解はどうなのよ!って聞きたくなる。(あくまでこれは個人的な意見ですからね。以下同様)
共用部分に物は置けない、これが大原則です。なぜ禁止にしているのか理解しているのかな。
長期放置、大量、乱雑とか関係なく共用部分に物を置く行為は禁止なのは明白です。一時的とはいえ共用廊下に物を置かれるとどうなるのか。火災発生時にその物に躓いて逃げ遅れた場合、いったい誰が責任をとるのって言いたいです。
マンションによってはホテル形式のように屋内共用廊下になっているケースが考えられます。その場合、宅配物が無数に置かれ引火した場合は大変なことになります。火事で恐ろしいのは火炎よりも「煙」だと言われています。
ユーチューブ動画 出典:福岡チャンネル by fukuoka city
見解を述べるのなら、ひとくくりにせず状況に応じた見解出さないとだめでしょと言いたい。困惑するのは管理組合の方ですからね。
置き配を検討する際は、利便性よりもむしろ安全性の方を優先すべきだと思います。大阪ビル火災があったばかりです。
前回の記事を覆すようなことを書きましたが、コロナ感染も怖いですが、火災も地震も水災も怖いです。
置き配のルールを決めても守らない人は必ず出てきます。置き配は原則禁止、そこから検討すべきことなのかも知れません。