マンションでよく使用される管理アイテムのひとつに「駐輪ステッカー」というシールがあります。駐輪許可の証として自転車・バイクに貼られるシールのことです。
マンション毎にデザインとか文字は異なりますが、特に駐輪ステッカーに書かれた文字について、皆さん、気にされたことはありませんか?
一般的に駐輪ステッカーには、マンション名とか番号(管理ナンバー)などが記載されていますが、マンションによっては、部屋番号とか名前が書かれているケースもあるでしょう。
先日、近くのスーパーに買い物に行ったときの出来事になりますが、買い物を終え、車に乗ろうとしたら、車の前に子供用の自転車が止まっていて、ふと自転車に貼られているステッカーに目が行きました。
そのステッカーには駐輪許可証という文字の下にマンション名、部屋番号、そして名前が記されていました。
その時はさして気にも留めずに自転車を移動させ、そのまま帰宅しましたが、自宅に戻ってからふと「あれって個人を特定できるよね」「危ない…」、そのように感じました。
そこで自分の住んでいるマンションの駐輪場に行き、妻の自転車の駐輪ステッカーを確認してみるとマンション名と番号のみが記載されていました。
果たしてマンション名を入れる必要があるのか、その時そう感じました。
近年、ストーカー被害が拡大しています。特に若い女性や小さなお子さんが被害に巻き込まれる事件が起きています。見方を変えれば、何気なく貼られている駐輪ステッカーによって、住んでいる場所を特定させることができます。
管理会社に勤めている知人に聞いてみると、「駐輪ステッカーにマンション名は入れないでくれ」、そんな声が年々増えているそうです。
2015年改正個人情報保護法の成立によって、2017年5月30日以降、管理組合は個人情報保護法の適用を受ける個人情報取扱事業者になり、マンション名、部屋番号、名前は個人を特定できるので、最近ではあまり見かけなくなりましたが、前述のようにそれが書かれた自転車も散見されます。
駐輪ステッカーの貼付義務とか記載内容について、今の時代を考察すれば、見直す必要があると思います。
時代に合わせて管理方法も変えていく、それって必要なことだと思います。ちょっと気になったので記事にしてみました。