新型コロナウイルス感染症の影響により、自治体が住民の生活支援のために水道料金を減免するという動きが全国的に広がっています。
地域によっては、水道料金を半年間全額無料にするところもあります。一見すると、家計への負担が減らせるのでとてもありがたい話に思えますが、この減免について少し気になったことがあるので、今回それについて語らせていただきます。
一括検針のマンションは要注意?
一括検針とは、水道局が建物全体を一括して検針し、マンションの場合ですと、管理組合へ一括して請求する方法を指します。そして管理組合は、戸別の水道メーターを検針して、それぞれの住戸(入居者)へ請求することになります。
また、戸別の水道料金の算出方法は、水道局の算出方法に準じてなされるのが一般的です。
一括検針を採用しているマンションでは、水道料金の減免の恩恵を受けるのは管理組合になりますが、その先の各住戸への減免がなされなければ、冒頭の「住民の生活支援」には繋がりません。
半年間全額無料にするとか、半年間基本料金のみ無料にするなど、地域によって減免の方法が異なりますが、一括検針のマンションで減免がなされているケースでは、戸別の水道料金の請求について注意が必要です。
ちなみに私の住んでいる地域では、水道料金の支払延期の相談を受けるという対策が取られているだけで、減免はありません。
それぞれの自治体によって対応が異なるので、そこに違和感を覚えますが、この減免というニュースの裏側では、水道管の老朽化問題を指摘する声が上がっています。
今は一時的に減免という措置が講じられていますが、将来を見据えれば、水道管の更新には莫大な費用と年月が掛かるので、水道料金の値上げはこの先も続くでしょうね。
もっと早い段階から値上げしていれば…
そう考えると、なんか修繕積立金の値上げとよく似てますよね。