大規模修繕

マンション大規模修繕|公募する際の注意点!

2019年7月22日


マンションの大規模修繕を行う際に、当然のことながら施工会社を決めなければなりません。また、設計監理方式を採用される場合、コンサルタント(設計事務所など)を決める必要があります。

そこでよく用られているのが公募です。この公募というのは、公平性の観点、そして広く施工会社を募ることが目的となります。一見すると理のある良い方法に思えますが、公募を過信しすぎるのは危険です。

今回、それについて語らせていただきます。



公募にも色々ある

コンサルタントや施工会社に関する公募は、地方の業界新聞、マンション管理新聞、ネットによる公募など種類は様々です。しかしながら、この公募を取り扱っているメディアはどこも同じではありません。

ここで注意を要するのは、コンサルタント、施工会社(建設会社など)に広く知られているメディアでないと意味を持たないということです。

私の建設会社時代にマンションの大規模修繕の公募(見積り参加者募集)に関する情報を入手するため、地元の業界新聞、そしてマンション管理新聞の二つを購読していました。

なので、建設会社が購読する新聞などのメディアは限られていますので、建設会社が読まないようなメディアに掲載しても、参加業者は集まらないから意味を成しません。

最近、ネットによる公募を活用されるケースが多いと聞きますが、多くの建設会社が参加登録しているメディアでないと公募の意義は薄れます。そこを悪用して受注にこぎつける業者も中にはいます。

例えば、管理会社が自ら工事を受注したいと考えれば、敢えて参加業者の少ないメディアを紹介することで受注確率が高まります。そこには隠された落とし穴があります。これを意図的に悪用するのであれば罠です。

私の経験上の話になりますが、メディアを見ればそこに癒着があるのか察しがつきます。参加業者の少ないメディアを管理会社、コンサルタント自らが紹介するケースでは、癒着は濃厚と言えます。

公募は大義をつくるためではない

管理組合がコンサルタントや施工会社を選定するにあたり、互いに偏見の目が向けらえないために敢えて公募を選択する、業者間の癒着を排除するために公募を選択する、このようなケースは多々あると思います。

何も考えず大義つくりのためだけに公募を用いるのではなく、公募を正しく理解して用いる、この考え方を持つべきだと思います。

数千万円、数億円の工事を受注するために業者は必死で策略を考えています。そこには業者間の癒着が潜んでいたりもします。

癒着が絡むと管理組合は必ず損をします。割高工事がそこに待ち受けています。本当に…

大規模修繕を成功に導くためには、発注者である管理組合はもっと賢くならなければいけません。賢くなるには、事前に色んな情報を知ることです。

公募を行う際は、参加業者(購読業者・参加登録業者)の多いメディアを活用すること、これもその情報のひとつになるでしょう。

 


 

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