管理組合が加入しているマンションの損害保険、この商品を取り扱っている保険代理店はいくつも存在する。だが、どの保険代理店を利用しているのか、気にする人はほとんどいないと思う。
管理会社は保険代理店を兼業しているケースが多い。なので、管理会社が勧めるのは自社代理店の保険会社が取り扱っている保険商品となろう。その流れで管理会社から勧められた保険会社と契約している感は否めない。
管理会社は、自社代理店の保険商品しか管理組合に勧めない。ひとつの代理店しか持たない場合は当然に選択の余地がない、そこに注意を払う必要がある。
現在、マンションの損害保険の保険商品は多様化している。そして、保険会社毎に保険料が異なる。そのような状況下において、管理会社から勧められた「特定の保険商品」だけで選ぶ、この選択は果たして適切なのだろうか。ネームバリューで選ぶ、これも同じである。
昨年8月にマンション管理新聞に掲載された記事になるのだが、読んでいただきたい。
最近よく耳にするのが、保険料金の値上げ、無事故の保険料割引、マンションの評価査定による保険料割引、築年数によっては引き受け拒否といった提供者側の異変である。
大地震、未曾有の水災など損害保険会社にとって、想定外の大災害が各地で起きている。特に最近になって、損害保険の考え方が大きく変わっている感が否めない。故に損害保険会社(保険代理店)を限定させないことが肝要である。
保険料は経年により値上がりする。管理費の剰余金があるから大丈夫、それは今だけの話である。数十年後に管理費会計が赤字に転落ということも大いに考えられる。
管理費会計の長期的な収支計画を策定することが先を知る上で重要になる。詳しくはこちら👇