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管理会社

マンション管理会社のM&Aのカラクリ!

2017年4月11日

 

「企業統合による管理会社変更のお知らせ」、このような書面を受け取る機会が増えている。

マンション管理業界は企業統合・合併(M&A)が頻繁に行われている。質は向上しないが企業を大きく見せることばかりに力が注がれている。情けない業界だとつくづく感じる。

 

寄らば大樹の陰

昔から「寄らば大樹の陰」という日本の文化を象徴する言葉がある。身を寄せるなら、小さな木よりも大きな木のほうがより雨をしのぐことができる。

 

 

ビジネス社会においては、こんな風に引用されている。

仕事を頼むのなら、小さな会社よりも大きな会社の方が安全だ。

私はこの「寄らば大樹の陰」という言葉が大嫌いだ。政治が良い例であろう。とにかく人集め、数で勝敗が決まる、本当に馬鹿げた話だ。

このことわざは、無能集団の形成に役立つ言葉だと思う。

 

こんなM&Aは許せない

大きいのを良しとする日本文化が存在する以上、私も日本人として逆らうことはできない。だが、M&Aにも許せないものがある。

社名を隠すために行うM&Aだ。マンション管理業界においてこれが実際に起きている。

不祥事を起こした大手管理会社がよくこの手を使う。社名を変えて過去を消す、そんな馬鹿げたM&Aが現実に行われているのだ。

管理会社というのは横領事件などの不祥事を起こせば、社会的信用が下がるのは言うまでもない。結果として管理組合から解約の申し入れが相次ぐ。それを恐れて先手を打つのだ。その先手策がM&Aということになる。

 

M&Aの裏側では大金が動く

企業を買収するのはタダではない。莫大な費用がかかるのだ。管理組合の知らないところでマンション管理が売買されているのである。これは知っておくべきことだ。

戸当たり5万円前後で取引される。例えば分譲マンションを1万戸管理している管理会社であれば、仮に5万円として5億円の価値となる。

この大金が裏では取引されているのだ。



金儲けのために利用されている

管理組合はマンション管理会社を選ぶ立場にある。いつでも解約することができるのだ。このことは知っておこう。

「企業統合による管理会社変更のお知らせ」、このような書面がもし届いたら、管理組合は黙って見過ごしていいのか。

管理会社に問い合わせてみると「社名が変わるだけで他は何も変わりありません。」、これは全くの嘘である。

M&Aは吸収する方が強く、吸収された方は弱い立場にある。管理組合の動揺を知ってか、しばらくはそのままの状態を続けるが、しばらくすると強い方の経営方針に吸収された企業は従うことになる。

時間の経過とともに変わるということだ。

それに大金を支払った母体企業は、どこかで投資費用を回収せねばならない。元々M&Aを行うような企業はマネーゲームに踊らされている企業が多い。

必ず投資した資金がどこかで回収される。この回収はお金とは限らない。そこで働く人材の雇用形態を変え、コストを削減する方法もある。例えば正社員から契約社員、派遣社員に変更するなどの合理化だ。

その投資された資金を間接的に管理組合が負担することを忘れてはならない。

管理会社が変わるということは、良くなることが前提としてなければならない。

管理委託料が下がる、マンション管理の質が良くなる、管理組合側にとってメリットがなければ管理会社の一方的な都合だけに終わってしまう。

マンション管理を見直す恰好の機会であることを管理組合は気付かなければならない。これに気付き、見直しを行った管理組合も中には存在する。

面倒くさいは何も生まないし、何も変わらない。管理会社に上手く利用されるだけの話だ。気付いた時に嘆いても後の祭りだ。

M&Aは管理会社都合、だから今度は管理組合の都合で本当にその管理会社で良いのか他を交え検討してみることが重要だ。

 

<関連記事>

マンション管理|M&Aについて語る

 

 


 



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